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国際体操連盟(FIG)、パルクールワールドカップの開催を決定

国際体操連盟(FIG)によるパルクール競技化に関する直前の記事:

国際体操連盟(FIG)による新しい障害物競走の開発とパルクール界にできること【寄稿】 | JPWC | 女性向けパルクール情報サイト

 mitto.hatenablog.com

  

2017年6月9日の国際オリンピック委員会(IOC)による発表の通り、パルクールは2020東京オリンピックでの正式種目には採用されなかった。最終候補に挙がっていたパルクール型障害物競走であるObstacle Course Sprintの代わりに採択されたのは、同じく若者からの根強い人気のあるバスケットボール競技における3x3や自転車競技におけるBMXフリースタイル、柔道競技における男女混合団体戦などであった。IOC中長期計画「アジェンダ2020」で男女平等を推進することを提言しており、男女混合の団体種目の採用を奨励してことが採択種目に大きく影響したとみられる。

 

しかし、2020東京オリンピックの結果に関わらず、国際体操連盟(FIG)によるパルクール体操競技化の動きは変わっていないようだ。一部の関係者からは、2020東京オリンピックでのパルクールの正式種目化の動きは、落選することを見越した上での、2024年以降のオリンピックでの採択可能性をあげるFIGの戦略的な一手だ、という声もある。

 

FIGは2017年7月31日、以前より予告していた通り、パルクールのワールドカップシリーズを2017年11月3日~5日に中国四川省にある成都市で開催することを明言した。プレスリリースによれば、FIGはパルクール専属のスポーツマネージャーを採用するとともに、FIG内にパルクール委員会を組成することを決定している。また、inside the gamesの報道によれば、パルクール創始者の1人であるダビッド・ベル氏がこの委員会の議長となること、またシャルル・ペリエール氏も同委員会に参加することが決定しているようだ。

 

なお、2020東京オリンピックでは、パルクール型障害物競走はObstacle Course Sprintという種目名で検討されていたが、FIGは現在はParkourというそのままの名称でワールドカップを開催する、としている。